服部、井芹が首位発進　宮里藍は８打差５０位

女子ゴルフのワールド・サロンパス・カップ（茨城ＧＣ西＝６６５５ヤード、パー７２）は第１日の６日、女子の国内メジャー第１戦。服部真夕がボギーなしの４バーディーで回り、井芹美保子と並んでトップに立った。前週の米ツアーで今季３勝目を挙げたばかりの宮里藍は４オーバーの５０位にとどまった。

首位と１打差の３位には、今年の海外メジャー初戦のクラフト・ナビスコ選手権を制した曽雅※（台湾）。２アンダーの４位には佐伯三貴ら４人。上田桃子は１アンダーの８位で、横峯さくら、古閑美保は２オーバーの２６位。昨年の覇者・諸見里しのぶは３オーバーの４０位、有村智恵は１０オーバーの１００位と大きく出遅れた。（※は女へんに尼）

◇宮里藍、もどかしい凱旋初日…ハード日程に歯車かみ合わず

国内ツアー最長の距離に加え、６メートルの強い風が吹くタフな条件。しかし、それ以上に宮里藍を苦しめたのは、帰国から中１日での試合というハードな日程だろう。「前半は思うように体が動かなかった」。４バーディー、８ボギーで５０位とまさかの出遅れ。今季の米ツアーで５戦３勝の実力で、集まったギャラリーを沸かせることはできなかった。

身上の精度の高いショットが影を潜めた。インスタートの１１番パー４。第１打を左に曲げ、木の枝に当たったボールは真下のラフにポトリ。第２打もグリーン左手前のラフに打ち込んで、残り約３メートルのパーパットを外す。この日最初のボギーに表情が曇った。

朝のトレーニングから不調の予感はあった。前日（５日）は移動の疲れ、時差ぼけを取るため、休養に専念し、午後９時には床についたが、「朝、足が浮いているような感じがした」。その影響から下半身の鋭い回転は失われ、腕だけでボールを打ちにいくため、ショットが左に曲がっていた。

そこで宮里はティーグラウンドでジャンプを繰り返し、下半身に意識を向けた。その効果が表れたのか、後半は本来のショットが徐々に戻ってきた。ただ、ショットに意識が行き過ぎたせいか、今度はパットが決まらなくなった。

宮里は言う。「（前半は）ショットが悪く、後半はパットミス。かみ合わなかった」。首位とは８打差。なんとももどかしい「凱旋（がいせん）初日」だった。

２４歳の井芹と２２歳の服部という若い２人がトップに躍り出た。特に、腰痛で欠場した天沼に代わって出場した井芹は「本当にラッキー。試合に出られる前提で調整はしてきました」。インスタートで１１番パー４、１２番パー５で連続バーディーを奪って波に乗り、後半もスコアを二つ伸ばした。第２ラウンドでの目標には２～３アンダーで回ることを掲げ、「自分のゴルフができるよう頑張る」と意気込んだ。一方、服部は３番パー５で約９メートルのバーディーパットを決めるなどパットが好調で「ノーボギーで回れるとは思っていなかった」と笑った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100506-00000089-mai-golf

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